テレビで3Mix-MP法という治療をみたことはありませんか?
マスコミはかなり大げさに騒いでいるという感じは否めませんが、それだけ望まれていたのだと思います。
タイではどうでしょう?
3Mixは日本で開発された治療法なのですが、タイ人歯科医師も知識としては持ち合わせていますが、積極的に使用するという段階には達していないと思います。
また、3-Mixに使用する抗生剤の一つがタイでは入手しにくいようです。
「日本から持ってきてくれ!」と頼まれましたから。
この治療法を希望されて来院された方もいらっしゃいましたが、その方のお口の中はほとんどが虫歯で、神経治療・抜歯が必要な歯がたくさんありました。
3Mixは優れた治療法だと思いますが、魔法の薬を使うわけではありません。
やはり早めに受診して治療を受けることが必要です!
今日はタイの祝日です。
当院は日本人の患者さんがほとんどですが、今週末の連休を利用して旅行に出かけられる方も多いみたいですね。
私はずっとバンコクですが・・・
今日は神経治療(根管治療)の曜日です。
この治療が一番患者さんにとって何をしているかわからない治療ではないかと思います。
しかし、この治療をきちんとしないと、土台が悪いままに家を建てるようなものになってしまいます。
日本でのこの治療は、保険点数が低いため、あまり時間をとっていないことが多いですが、本来はとても時間のかかる治療法なのです。
虫歯は唾液の中の細菌によって生じます。
神経治療を行っている間は、歯の中に唾液が入らないようにゴムのマスク(ラバーダムといいます)を着けます。
「初めてです!」と言われる方もいますが、きちんと治療するには必ず行わなければいけないものです。
私どもは、できれば治療した歯を一生使っていただきたいと思って治療をしております。
そのためには専門医による神経治療が必要だと考えておりますので、治療回数が数回かかってしまうことを了解していただきたいと願っています。
海外傷害保険では、歯科は適応外である場合がほとんどです。
しかし、日本の国民健康保険・社会保険を持っていれば、保険の申請を行うことが可能です。
しかし、海外で診療をうけますので、いったんは10割を窓口で支払います。
その後、請求をして返金をうけるという仕組みです。
申請用紙は、国民健康保険については当院でも保有しています。
しかし、社会保険については組合によって使用する申請用紙が異なってきますので、申請用紙を持参していただく必要があります。
保険の仕組みはとても難しいので、歯科医師の私が診療についての日本語記載をすべて行っています。
日本では、患者さんは総額の3割を窓口で支払う決まりになっています(負担の割合が違う人もいます)。
海外では、会計時に10割払う必要があるのですが、残りの7割が返金されるというものではありません。
日本で同じ治療をした場合の料金を計算し、その差額を返金するという方式です。
日本で決められている料金を超えている場合は、超えた料金は自己負担となってしまいます。
保険のことについては、なかなか文章では上手に伝えることができませんので、疑問などがありましたらお気軽にお尋ねください。
タイで治療を受けると聞くと「感染予防はどうなっているのかな?」「HIVなどに感染しないかな?」と不安をもたれる方は多いと思います。
歯科治療は、出血をするような処置が多く行われます。
歯周病の方は歯茎を触っただけでも血がでますし、麻酔をするときでも血はでます。
多くの感染症は血液を介して感染しますので、リスクの高い処置をしていることになります。
先日、日本で採血器具を使い回ししていた医療機関があったことでニュースになっていました。
血液が付着する可能性のあるものは、使い捨てにする必要があります。
使い捨てにはできないような高額な治療器具は、毎回特殊な装置を使って滅菌(消毒ではありません)する必要があります。
しかし、とってもコストがかかります・・・
日本の治療費はとても安いため(保険で決まっている)、「なるべく低コストで!」と考えている医療機関も多いと思いますが、医療機関としてのモラルの問題として感染予防対策はしっかりしないといけません。
タイでは手袋・エプロン・コップはもちろん使い捨て、歯を削る機械(タービン)やその他の器具も患者さん毎に滅菌済みのものを使用しています。
タービンは高価なため、日本ではアルコールで拭いているだけの歯科医院が多いと思います(もちろん患者さん毎に変えている医院もあります)。
人の使った割り箸を、アルコールで拭いただけでまた使用するようなものではないかなと・・・
このようなことから考えても、タイは感染予防に対しては日本よりもずっと進んでいると思います。
タイの歯科医療レベルは日本と同じくらいと考えてもいいと思います。
タイの歯医者では、アメリカなどと同じように完全な専門医制をとっています。
入れ歯の専門医、歯周病の専門医、小児歯科の専門医等など。
専門医になるためには、歯科大学を卒業してライセンスを取ったあとに、もう一度大学で専門医をとるための講習や実習を受けなければいけません。
このため、非常に高レベルな治療をしています。
日本は専門医制ではなく、一人の歯医者が最初から最後まで治療するという方式です。
日本では特に専門を持っていない方も多くいますが、一人で行うため全体の流れが把握できるという利点があります。
タイでは専門医制のため、治療の内容によって担当医が変わることにで全体の流れが把握するのが難しいという欠点もあります。
このため、私が全体の流れを把握し、担当する専門医と打ち合わせをして治療を進めるという方式を取っていますので、安心して治療を受けていただけます。
当たり前ですが、タイではタイ語が母国語です。
なので、歯医者に行ったときでも基本的にはタイ語を使います。
バンコクには日本語が通じる歯医者はたくさんあります。
意思疎通は大丈夫だと思いますが、通訳の質はいろいろみたいですね。
当院に来ていただいている患者さんで、他院で通訳のいっていることがわからないといわれる方はたくさんいらっしゃいます。
専門知識がない方に専門的な説明を求めても難しいでしょうし、ましてや母国語ではないのですから・・・
私もタイ語はあまり話せません。
しかし、タイ人歯科医師と一緒に拝見させていただいて、レントゲンなどを見ながら英語で専門用語を並べていけば、どのような状態か、どういう治療法にするのかということは十分理解できます(同じ歯科医師ですので)。
患者さんのご希望などと相談し、タイ人歯科医師と打ち合わせをして、私からお話をさせていただいております。
日本人の方には安心して治療を受けていただけるシステムと思っております。
私は歯科医師ライセンスの問題からタイでは診療ができませんが、逆に診療しないからこそ、ご説明できる時間、歯ブラシの使い方などのお話ができる時間がたくさんとれるということを、開院してから気づきました。
日本では説明と治療を同じ歯科医師が行うので、なかなか十分な説明が受けられないことが多いですが、当院ではしっかりとインフォームドコンセント(説明と同意)をしております。
いろんな人から「なぜタイで?」と聞かれます。
自分は大学病院や一般歯科医院で働いていましたが、将来的に独立することを考えていました。
日本では歯科医師過剰問題が騒がれています。
歯科医院の数は約6,800件で、コンビニの約2倍です。
日本の状況では、多額の借入金をして開業しても先行きがとても不安だったのです。
最初からタイでの開業を考えていたわけではなく、日本人が多く在住しており、開業資金も日本と比較して安価なタイを選びました。
とはいえ、言葉の通じないタイでの開業準備は予想以上に大変でした・・・
ビジネスパートナーのタイ人歯科医師のおかげでなんとか開業でき、頑張っています!
「日本人が気軽に通える歯医者さん」を目標に頑張っていきますのでよろしくお願いします。



